その美白化粧品、ホントに安全?

2013年7月。大手化粧品メーカーのカネボウが開発した美白化粧品を使用していた人の肌に、白斑症状が出たというニュースがありました。

毎日のスキンケアで美白美容液を愛用している女性にとっては、とても気になるトラブルです。

そこで、各社の美白美容液について、成分やその安全性などを問い合わせてみました。その結果を解説していきますので、参考にしてみてください。

カネボウ化粧品の白斑トラブルとは?

カネボウではさまざまな化粧品ブランドを展開していて、シミやそばかすのケアができる美白コスメなども数多く販売されています。大手メーカーで知名度も高いので、愛用している人は多いはず。10万人以上のユーザーがいたようです。そんなカネボウの美白化粧品で、「白斑ができる」というトラブルが報告されました。

白斑とは、肌にできる白いシミのようなもの。皮膚の一部分の色が抜け落ちて、その部分が白い斑点のようになります。今回は、顔や首、手などに症状が出た人が多く、中には広範囲にわたって白斑が見られた場合もあるそうです。

白斑症状に対する不安を訴えた人は6,800人以上いて、その中でも「5cm以上の白斑がある」など、重篤な症状が見られた人も2,000人以上いるとのこと。

原因は、配合されていた美白成分「ロドデノール」だと言われています。この成分は、カネボウが独自に開発したもの。シミやそばかすへの高い美白効果が認められ、厚生労働省による医薬部外品有効成分としての認可を取得していました。

その後は、ロドデノールを配合した化粧品をカネボウが自主回収することで、収束へと向かっているようです。

ただ、白斑症状が起きてしまった人の中には、これからも治療を続けなければいけない人も…。メーカーの対応やその後の経過などは、今後も注意して追っていきたいところです。

大手ブランドに直接質問!その美白美容液、安全ですか?

カネボウに限らず、いろいろなメーカーから販売されている美白美容液にも、今回のようなトラブルが起こることは十分に考えられることです。

美白コスメを使うとなると、ホワイトニングケアは続けていきたいものの、安全性が確認できないと心配です。そして気になったのは、「今使っているこの美白美容液は、本当に安全?」ということ。

そこで、大手と言われている化粧品ブランドを中心に、美白美容液の気になる安全性について問い合わせてみました。各ブランドからの回答と見解をご紹介します。

アンプルール

商品名 成分名
ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110 新安定型ハイドロキノン

新安定型ハイドロキノンが配合されている、アンプルール「ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110」の安全性について問い合わせてみた結果、2時間以内に回答が来ました。即日中という素早い対応は、高い安心感に繋がります。

アンプルールの見解では、「このブランドの化粧品は安全」とのこと。その根拠も科学的なものでした。具体的にどのように安全か紹介していきます。

アンプルールで使用している美白成分・ハイドロキノンは、さまざまな医療機関でシミ治療に活用されており、高い効果と安全性が認められています。

ハイドロキノンの濃度が4%以下で配合されているものに関しては、白斑症状の報告などは確認されていません。

※国内でハイドロキノンを使用する場合は、通常の化粧品で1~2%程度、医療として使用する際に4~10%程度の濃度が平均的。ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110は、2.5%。

また、このブランドで使用しているのは、BCDACという成分と合成して安定させた「新安定型ハイドロキノン」。従来のものよりも、肌への刺激や負担が少なくなっているのです。

さらに、アンプルールの化粧品は、監修ドクターが定めた成分配合量などに沿って開発されているとのこと。安全かつ有効な成分が適切な量で配合されています。

メーカーはもちろん、医学的な観点で安全性が認められているのは、大きなポイントですね。

ポーラ

商品名 成分名
ホワイトショットCX ルシノールR

独自成分「ルシノール」が人気のポーラは、問い合わせをしてから回答が来るまでの時間が約1時間10分と早く、安心感のある対応でした。

ルシノール配合の美白美容液ホワイトショットCXについて質問してみたところ、その安全性には確かな根拠があるとのこと。

ルシノールはポーラの主力成分として、15年以上も化粧品に使用されていますが、今回の白斑のようなトラブルの報告はいまだに1件もないそうです。
国内で指定されている安全性などの基準はすべてクリアしていて、皮膚科医が有効性評価をおこなったのだとか。

このように、さまざまな観点から安全性を証明しているポーラの化粧品は、不安に思うことなく使えそうです。

※現在、この商品はリニューアルされています。

コスメデコルテ

商品名 成分名
ホワイトロジスト スポッツコンセントレイションEW コウジ酸EW

コウジ酸EWを美白成分として積極的に配合しているコスメデコルテは、問い合わせから1日程で回答がありました。安全性に対する見解や基準などが細かく説明されており、大変詳しい回答は印象的です。

コスメデコルテでは、コウジ酸は国内のさまざまな法律を遵守しているだけでなく、安全性テストの結果や市場での実績など、あらゆる角度から見た上で安全だと判断しているそうです。

また、開発・販売後も安全性に関しては特に厳しく監視しているとのこと。

今後の対策まで説明してもらえたのが新鮮です。そのほかにも、コウジ酸EWはロドデノールとは異なる成分であることや、現時点でトラブルが報告されていないことなどが安全の根拠として挙げられています。

リサージ

商品名 成分名
ホワイトニングエフェクターEX マグノリグナン

リサージではロドデノールを使った化粧品も販売していましたが、今回問い合わせをしたのは、リサージのコスメに配合されているもう1つの美白成分・マグノリグナンについてです。問い合わせから返信があるまでの時間は1日半程でしたが、その内容からは確かな安全性を追求している姿勢がうかがえました。

この成分が配合されている「ホワイトニングエフェクターEX」の安全性は、メーカー側で慎重に追及しているようです。

カネボウで白斑トラブルの対象となったのはロドデノールで、マグノリグナン配合のホワイトニングエフェクターEXには含まれていないため安全性に問題はないそうですが、薬事担当者と念入りな確認をおこなっているとのこと。

トラブルの再発防止に向けて、責任を持った対応をしていることがうかがえます。

1回目の返信から数日後、さらに詳しい安全性に関する回答が届きました。

その内容によると、マグノリグナンは厚生労働省の承認を得ている美白成分だから、安心とのこと。また、同社のさまざまな化粧品には2006年から配合されていますが、現在まで白斑などのトラブルは報告されていないそうです。

ロドデノールとは異なるメカニズムで美白効果を発揮する点からも、安全と判断していました。むやみに安全性の高さを主張するのではなく、しっかり根拠を調べてさまざまな観点から回答する姿勢から、安心して使える美白化粧品だと言えます。

ビーグレン

商品名 成分名
トライアル ホワイトクリームexセット ハイドロキノン

シミ治療に有効なハイドロキノンを配合しているビーグレンは、スピーディーな対応が印象的でした。

問い合わせから返答が来るまでの時間は30分程。もし何かトラブルがあっても、すぐ対応してもらえそうです。

ビーグレンの見解としては、使用されているハイドロキノンはロドデノールとはまったく異なる成分なので、安心ということでした。

また、この成分は医療現場で長年使用されており、ビーグレンの化粧品を愛用している人からもそのようなトラブルの報告は今までに1件もないのだそう。

その点も、「安全」と断言できる根拠になっているようです。

※現在、この商品はリニューアルされています。

デルメッド

商品名 成分名
美白のおためしセット ピュールブラン

三省製薬のコスメブランド・デルメッドの返信は、質問してから約1日後。安全性について、成分の性質や特徴などを根拠にした説明が詳しく書かれていました。

デルメッドの回答によると、美白成分・ピュールブランは、さまざまな成分を複合したもの。その成分とは、以下の3種類です。

  • ブドウ糖結合型ビタミンC
  • リキリチン
  • 桑黄抽出液

どの成分も、ロドデノールとは性質が異なるものなので、安心なのだそう。

また、ピュールブランが原因で白斑症状などが起こったという報告もないことから、安心して使い続けられるとのことでした。

安全にシミを改善するなら医薬品がおすすめ!

どのブランドも誠意があり、安心できるだけの根拠を提示してくれています。しかし、それでもカネボウの白斑トラブルの印象が強く残り、美白美容液に対する不信感がぬぐえない人もいるのではないでしょうか?

近年では、シミの改善・美白効果のある医薬品を製薬会社が開発しています。治療を目的としていながらも、何より安全性を優先している医薬品なら、肌トラブルの心配もいりません。

しっかりとシミを改善したいと考えているなら、効果・効能があると証明されている医薬品を選ぶと良いでしょう。